玄関を出てから「鍵、ちゃんと閉めたかな…」と不安になったり、荷物で両手がふさがって玄関前でもたつくことはありませんか。そんなモヤモヤは、スマホで操作できるスマートロックに替えるだけでかなり減らせます。この記事では、国内で人気のスマートロック10機種を比較しつつ、「どれを選べば失敗しないか」をわかりやすく解説します。
スマートロックを選ぶための重要ポイント
1. 取り付け方法とドアとの相性
スマートロックは大きく分けて、
- 既存のサムターン(室内側のつまみ)にかぶせて貼り付ける「後付けタイプ」
- もともとの鍵ごと交換する「本体交換タイプ」
があります。
SwitchBotロックシリーズ、SESAME 5/5 Pro、Qrio Lock、SADIOT LOCK、bitlock MINIは、基本的に工事不要の「後付けタイプ」で、両面テープや専用プレートでサムターン部分に固定する仕様です。
一方、EPIC N-TOUCHはドア厚やバックセット(鍵の位置)など細かい条件が決まっていて、本体の設置工事にも対応している「電子錠寄り」のモデルです。
- 賃貸なら:原状回復しやすい「後付けタイプ」中心に選ぶ
- 戸建てでドアごとしっかり変えたいなら:EPIC N-TOUCHのような本体交換タイプも選択肢
2. 解錠方法(スマホ・暗証番号・指紋など)
スマートロックによって、できる解錠方法がかなり違います。
- スマホアプリでタップ解錠(ほぼ全機種)
- オートロック(ドアが閉まったら自動施錠)
- ハンズフリー解錠(近づくだけで解錠)
- 別売キーパッドやカードで暗証番号・ICカード・指紋認証など
SwitchBotロックシリーズは、スマホアプリに加え、別売のキーパッドや指紋認証パッドを組み合わせることで、暗証番号や指紋での解錠にも対応します。
SESAME 5/5 Proは、Apple Watchやカードリーダー、指紋リーダーと組み合わせて、多彩な解錠方法を実現できます。
bitlock MINIは専用アプリでの解錠に加え、オートロック・ハンズフリー解錠・合鍵シェアが可能で、拡張アイテムの「bitreader+」を追加すると暗証番号やICカードでも解錠できます。
EPIC N-TOUCHはもともと暗証番号式の電子錠で、スマホアプリやWi-Fiブリッジを組み合わせることで遠隔操作にも対応できる構成です。
3. 電池寿命とメンテナンス性
スマートロックは電池で動くものがほとんどなので、「どれくらい持つか」は重要です。
- SwitchBot ロック Pro:単3電池4本で約270日(別売充電バッテリーなら約365日)を目安とした電池寿命。
- SwitchBot ロック Ultra:充電式メインバッテリーで約9カ月、予備バッテリーでバックアップできる構成。
- Qrio Lock:リチウム電池4本使用で、省電力モードなら約840日(約2.3年)の電池寿命という目安。
- SESAME 5 / SESAME 5 Pro:いずれも「1年以上」の電池寿命をうたっています。
- bitlock MINI:CR123A電池2本で約500日とされ、省電力性が高いモデルです。
- SADIOT LOCK / 2:CR123A電池2本で 約3〜6カ月(LOCK)、約6カ月(LOCK2)を目安とした駆動期間が記載されています。
電池寿命は、出入りの回数や環境温度によって変動しますが、
「最低でも半年〜1年に1度の電池交換が必要」という前提で考えておくと安心です。
4. スマートホーム連携(Alexa・Google・Siri・Matterなど)
- SwitchBotロックシリーズは、別売ハブミニなどを併用することで、Alexa・Googleアシスタント・Siriショートカットなどから音声操作が可能です。
- Qrio Lockも、Alexa・Googleアシスタントと連携でき、スマートホームデバイスとして登録可能です(解錠は制限付き)。
- bitlock MINIも、専用アプリ「homehub」と拡張アイテム、クラウドサービスを通じて遠隔操作・自動化に対応します。
- EPIC N-TOUCHは、EPIC thingsアプリとWi-Fiブリッジを組み合わせることでスマホ・クラウド連携が可能です。
「家電をまとめて音声操作したい」「外出先から施錠確認をしたい」なら、
ハブやブリッジが用意されているブランドを選ぶのがコツです。
製品の比較一覧(おすすめ度付き)
| メーカー | 製品名 | タイプ | 主な解錠方法 | 電源・電池寿命(目安) | スマートホーム連携 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| SwitchBot | ロック Ultra | 後付け | スマホ / オートロック / 指紋・顔認証※(別売キーPad) | 充電式+予備電池 / 約9カ月 | Alexa / Google / Siri など | ★★★★★ |
| SwitchBot | ロック Pro | 後付け | スマホ / オートロック / 指紋・暗証番号※ | 単3電池4本 / 約270日 | Alexa / Google / Siri など | ★★★★☆ |
| SwitchBot | スマートロック | 後付け | スマホ / オートロック | ボタン電池系 / 数カ月〜約1年 | Alexa / Google / Siri など | ★★★★☆ |
| CANDY HOUSE | SESAME 5 Pro | 後付け | スマホ / Apple Watch / カード / 指紋リーダー※ | 電池 / 1年以上 | 各種API・スマートホーム連携 | ★★★★☆ |
| CANDY HOUSE | SESAME 5 | 後付け | スマホ / Apple Watch / カード等 | 電池 / 1年以上 | 各種API・スマートホーム連携 | ★★★★☆ |
| Qrio | Qrio Lock Q-SL2 | 後付け | スマホ / オートロック / Qrio Key | CR123A×2〜4本 / 約1年以上 | Alexa / Google 等 | ★★★★☆ |
| MinebeaMitsumi | SADIOT LOCK 2 | 後付け | スマホ / ハンズフリー / オートロック | CR123A×2本 / 約6カ月 | ハブ経由で連携 | ★★★★☆ |
| MinebeaMitsumi | SADIOT LOCK | 後付け | スマホ / ハンズフリー / オートロック | CR123A×2本 / 約3〜6カ月 | ハブ経由で連携 | ★★★☆☆ |
| ビットキー | bitlock MINI | 後付け | スマホ / オートロック / ハンズフリー / 暗証番号・IC※ | CR123A×2本 / 約500日 | クラウド連携・拡張アイテム | ★★★★☆ |
| EPIC | N-TOUCH | 本体交換型 | 暗証番号 / スマホアプリ(別売ブリッジ) | 電池式 | アプリ・Wi-Fiブリッジで連携 | ★★★☆☆ |
各モデルの特徴とメリット・デメリット
SwitchBot ロック Ultra
SwitchBotの最新フラッグシップモデル。充電式バッテリー+予備電池による冗長構成と、最大16種類の解錠方法に対応する拡張性が特徴です。
メリット
- 日本初の「ナイトモード」搭載で、夜間は作動音を抑えて静かに開閉できる
- 指紋認証・顔認証対応のキーパッドと組み合わせれば、鍵いらずの生活も可能
- 充電式メイン+長寿命予備バッテリーで、電池切れリスクを大きく軽減
- SwitchBotシリーズの他製品(照明・カーテン等)と連携しやすい
デメリット
- 10機種の中では価格が高め
- 高機能ゆえ、シンプルに「スマホで開け閉めだけできればOK」という人にはオーバースペック気味
こんな人におすすめ
- スマートロックは「最初からフル装備」で失敗したくない
- 玄関だけでなく、家全体のスマートホーム化も一緒に進めたい
- 指紋・顔認証・音声操作など、家族の使い方に合わせて柔軟にカスタマイズしたい
- 電池切れや機器トラブルのリスクをできるだけ減らしたい
SwitchBot ロック Pro
既存のSwitchBotロックを強化した上位モデル。より頑丈なボディと、単3電池や充電バッテリーを選べるバッテリー設計がポイントです。
メリット
- 単3電池で約270日の電池寿命と、充電バッテリーの両方が選べてランニングコストを抑えやすい
- 別売の指紋認証パッドセットが豊富で、暗証番号・指紋での解錠も簡単に追加できる
- 既存のSwitchBotハブやキーパッドとも連携可能
デメリット
- Ultraほどではないが、本体価格はやや高め
- デザインは機能優先で、玄関の意匠にこだわる人には好みが分かれる
こんな人におすすめ
- 機能と価格のバランスが取れたモデルを選びたい
- 指紋認証や暗証番号キーも使いたいが、予算は少し抑えたい
- すでにSwitchBotハブやカーテンなどを使っていて、同じアプリでまとめたい
- まずは玄関だけスマート化して、様子を見ながら拡張していきたい
SwitchBot スマートロック(無印)
SwitchBotシリーズのスタンダードモデル。工事不要・後付けで、とりあえずスマートロックを試してみたい人に向いた入門機です。
メリット
- 両面テープで貼り付けるだけの簡単設置
- スマホアプリからの解錠・オートロック機能・履歴確認など基本機能は一通り揃う
- ハブやキーパッドを後から足して機能拡張できる
デメリット
- ロック Pro / Ultraに比べると、バッテリー寿命やパワー面で一歩劣る
- 玄関のサムターン形状によっては、Proの方が適合しやすいケースもある
こんな人におすすめ
- 「スマートロックが自分の生活に合うか」まずは試してみたい
- 賃貸で工事ができないので、貼り付けるだけの後付けタイプが良い
- 難しい設定は苦手で、アプリで開け閉め・オートロックができれば十分
- 将来的に必要になったら、キーパッドやハブを後から買い足したい
SESAME 5 Pro(セサミ5 Pro)
「100万回でも壊れないブラシレスモーター」という強靭さと、スリムなボディで人気の上位モデル。サムターンの回転角度360°以上にも対応し、設置できる鍵の幅が広いのが魅力です。
メリット
- 耐久テストで1日200回の開閉でも10年以上の寿命を想定するタフな設計
- 3Mテープとマグネットで後付けしやすく、対応できる鍵の種類が多い
- 電池寿命1年以上で、電池残量が少なくなるとスマホ通知(今後対応)
デメリット
- ある程度DIYに慣れている人のほうがスムーズに設置しやすい
- 別売アクセサリを組み合わせると、トータルコストはそれなりにかかる
こんな人におすすめ
- ドアのサムターンが重い・特殊で、パワーのあるモデルを選びたい
- 1日に何度も出入りがあり、耐久性を重視したい
- API連携などを活用して、自宅やオフィスを細かく自動化したい
- カードリーダーや指紋リーダーなど、豊富な周辺機器で拡張したい
SESAME 5(セサミ5)
Proの一つ下のスタンダードモデル。多くの家庭に導入されている、実績のあるスマートロックです。
メリット
- Pro同様、1年以上の電池寿命を目安とした設計
- 小型かつ薄型で、ドア枠の余裕が少ないケースでも設置しやすい
- Apple Watch・カードリーダー・指紋リーダーなど、豊富な周辺機器に対応
デメリット
- Proに比べてモーターの余力が少なく、重いサムターンではPro推奨の場合もある
- API連携などを活用する場合、ある程度ITリテラシーが必要
こんな人におすすめ
- できるだけコンパクトなスマートロックを付けたい
- Apple Watchやカードでサクッと解錠したい
- セサミシリーズを安定して使っている評判を重視したい
- Proほどのパワーは不要だが、電池持ちの良さと拡張性は欲しい
Qrio Lock Q-SL2(キュリオロック)
国内スマートロックの代表格のひとつ。CR123A電池2〜4本で動作し、電池切れ時には自動で予備側に切り替わるバックアップ設計が特徴です。
メリット
- 片側2本・両側4本の電池構成で、約1年以上の電池寿命を確保
- 専用リモコン「Qrio Key」やQrio Hubと組み合わせることで、家族ごとに合鍵の権限管理がしやすい
- Alexa・Googleアシスタントと連携可能
デメリット
- CR123A電池はコンビニ等で単3電池ほど手軽に買えないこともある
- アプリやハブの設定項目が多く、完全に使いこなすには多少慣れが必要
こんな人におすすめ
- 実績のある国内ブランド製スマートロックを選びたい
- 家族が多く、合鍵や入退室の履歴管理をしっかり行いたい
- 専用リモコンキー(Qrio Key)も併用して、スマホを持たない家族にも使わせたい
- AlexaやGoogleアシスタントとの連携も視野に入れている
SADIOT LOCK 2(サディオロック2)
MinebeaMitsumiが手がけるスマートロック第2世代モデル。スマホでの解錠に加え、ハンズフリー解錠やオートロックに対応します。
メリット
- 専用プレートでしっかり固定するため、両面テープのみのモデルに比べて安定性が高い
- ドアに近づくだけで自動解錠するハンズフリー機能
- MinebeaMitsumi製ならではのメカニカルな信頼感
デメリット
- CR123A電池の交換が必要(約6カ月ごとを目安)
- ハンズフリー機能はスマホ機種や位置情報精度の影響を受けやすく、人によっては調整が必要
こんな人におすすめ
- ハンズフリー解錠で、カバンや荷物で手がふさがっていてもスムーズに入りたい
- 両面テープだけでなく、しっかりした固定金具で安定感を重視したい
- 国内メーカーによる堅実なメカ設計に安心感を求める
- 初代SADIOTからの買い替えや、後継機を検討している
SADIOT LOCK(初代)
初代SADIOT LOCK。LOCK2が後継にあたるため、価格的なメリットを狙うなら検討候補になりますが、基本的には2のほうがおすすめです。
メリット
- LOCK2より価格が下がっていることが多く、コスパ重視なら選択肢
- ハンズフリーやオートロックなど、基本機能は押さえられている
デメリット
- 駆動期間が3〜6カ月と短めで、電池交換の頻度は増えがち
- 新機能やサポート面はLOCK2のほうが優先される可能性が高い
こんな人におすすめ
- 価格を抑えつつ、ハンズフリーやオートロックを試してみたい
- 新モデル(LOCK2)ほどの最新機能はこだわらない
- 電池交換の頻度は許容できるので、その分本体価格を重視したい
- キャンペーンやセール価格でお得にスマートロックを導入したい
bitlock MINI
サブスク型スマートロックとして話題になったモデル。工事不要で後付けでき、スマホアプリやハンズフリーでの解錠、合鍵シェアなどが充実しています。
メリット
- コンパクトで軽量、ドアの設置スペースが限られていても取り付けやすい
- オートロック・ハンズフリー解錠・合鍵シェア機能が充実
- 拡張アイテム「bitreader+」との組み合わせで、暗証番号やICカードにも対応
デメリット
- サブスクリプション前提のプランが多く、長期利用するとトータルコストは増えやすい
- クラウド前提のサービスのため、長期的なサービス継続性が気になる人もいる
こんな人におすすめ
- サブスクやクラウドサービスと組み合わせて、柔軟に運用したい
- 民泊・簡易オフィス・シェアスペースなど、合鍵を頻繁にシェアするシーンで使いたい
- オートロックやハンズフリー解錠で、出入りの多い生活スタイルをラクにしたい
- 暗証番号やICカードなど、多様な解錠方法を後付けアイテムで増やしたい
EPIC N-TOUCH
EPICが展開する暗証番号式スマートロック。ドア自体のロックを交換する「本体交換型」で、玄関のメインロックをがっつり電子化したい人向けのモデルです。
メリット
- 暗証番号での解錠が標準機能で、物理鍵を持ち歩かなくてもよい
- スマホアプリやWi-Fiブリッジを組み合わせれば、遠隔操作や履歴管理も可能
- 本体交換型なので、見た目を含めて「電子錠らしい見た目」に一新できる
デメリット
- ドアの厚みやバックセットなど条件があり、設置には専門工事が必要になるケースが多い
- 賃貸では導入ハードルが高く、持ち家向け
こんな人におすすめ
- 戸建てや分譲マンションなど、玄関のメイン錠ごと本格的に電子錠化したい
- 「鍵を持ち歩かず、暗証番号だけで出入りしたい」というニーズが強い
- 将来的にスマホ・Wi-Fiブリッジと連携して、遠隔操作も視野に入れている
- デザイン面も含めて、玄関をホテルライクな電子ロックにアップデートしたい
まとめ|最初の1台は「後付けタイプ+メジャーブランド」から
最後に、タイプ別のおすすめを整理します。
- 総合力で選ぶなら
→ SwitchBot ロック Ultra(予算が許せば)
→ コスパ重視なら SwitchBot ロック Pro / セサミ5 Pro - 賃貸で工事ナシ・失敗したくないなら
→ SwitchBot スマートロック無印
→ SESAME 5 / Qrio Lock / SADIOT LOCK 2 - ガチで玄関を電子錠化したい戸建て派なら
→ EPIC N-TOUCH + プロによる設置工事
スマートロックは「なんとなく便利そう」以上に、
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まずは後付けタイプで1台導入してみて、「もう普通の鍵には戻れない…」という感覚を一度体験してみてください。

