仕事から帰って髪を乾かす時間、正直ちょっと面倒ですよね。どうせ買い替えるなら「早く乾いて、髪もきれいになる1台」が欲しいもの。この記事では、ナノケア・ReFa・Dysonなど人気ドライヤー10機種を比較し、あなたに合う“失敗しない1本”をわかりやすく紹介します。
選ぶための重要ポイント
ドライヤーは「何となく有名ブランド」で選ぶと後悔しがちです。まずは、チェックすべきポイントを整理します。
1. 乾燥スピード(風量・モーター)
・「早く乾くかどうか」は風量とモーター性能でほぼ決まります。
・パナソニック ナノケア EH-NA0Kシリーズは約1.5m³/分クラスの大風量で速乾性に優れたモデルとして位置づけられています。
・シャープ IB-WX902は毎分約10万回転モーター+4つの吹き出し口「ドレープフロー X4」で、髪を立体的に押し分けて乾燥時間を約35%短縮する速乾設計です。
「夜はとにかく早く寝たい」「ロングヘアで乾かすのが大変」という人は、大風量×速乾設計のモデルを優先しましょう。
2. 髪へのダメージケア(温度・イオン・センサー)
・高温の風を長時間当てると、キューティクルが傷み、パサつきやすくなります。
・ナノケア ULTIMATE EH-NC50は髪の水分発生量が最大10倍に進化した「高浸透ナノイー(第2世代)」で、従来品比1.2倍のうるおいを与えられるとされています。
・ReFa BEAUTECH DRYER SMART/PROはセンサーで温度をコントロールし、温風と冷風を自動切り替えして髪表面温度が上がりすぎるのを防ぐ仕組みです。
「カラーやブリーチをしている」「髪のパサつきが気になる」なら、温度コントロールとイオン機能が充実した“美髪系ドライヤー”を選ぶのが正解です。
3. 重さと持ちやすさ
・毎日数分とはいえ、腕を上げっぱなしなので重さは意外と重要です。
・ReFa DRYER SMARTは本体約330gと非常に軽量で、従来のPROモデルより約40%軽いとされています。
・シャープ IB-WX902は約500g台で、奥行きの短いスリムデザインにより取り回しの良さが評価されています。
「肩こりがつらい」「子どもの髪も乾かす」という人は、500g前後かそれ以下を目安にするとストレスが少なくなります。
4. 価格帯とコスパ
ざっくりした目安は以下の通りです。
- 3万円台〜:ナノケアEH-NA0K、ReFa、Dyson、シャープIB-WX902など“美容家電クラス”
- 1〜2万円台:中価格帯のナノケア中位モデルやモンスターシリーズなど
- 1万円以下:イオニティEH-NE7N、SALONIAスピーディーイオンドライヤーなどコスパ重視モデル
「髪への投資をどこまで優先するか」で予算感を決めると、候補を絞りやすくなります。
5. 騒音・デザイン・置きやすさ
・深夜に使う、子どもがいる家庭では「静音性」もチェックポイント。イオニティEH-NE7Nは1万円以下ながら静音×大風量で高評価のモデルです。
・洗面台に出しっぱなしにするなら、ReFaやDyson、シャープIB-WX902のように「見せるデザイン」を選ぶとインテリア性もアップします。
製品の比較一覧(おすすめ度つき)
まずはこの記事で取り上げる10機種の位置づけを一覧で整理します。
| 製品名 | タイプ・特徴 | 速乾性の目安 | 髪へのケア | 価格帯の目安 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|---|
| パナソニック ナノケア EH-NA0K/EH-NA0J | 高浸透ナノイー搭載の大風量フラグシップ | 大風量で速乾◎ | うるおい・UVケアなど多機能 | 3〜4万円台クラス | ★★★★★ |
| パナソニック ナノケア ULTIMATE EH-NC50 | 水分量10倍の高浸透ナノイー第2世代 | 風量は標準クラス | うるおい重視・多彩なモード | 5〜6万円クラス | ★★★★★(髪ケア特化) |
| パナソニック イオニティ EH-NE7N/EH-NE7M | 1万円以下の大風量×静音コスパモデル | 大風量で速乾◎ | マイナスイオン+ケアモード | 1万円以下 | ★★★★☆ |
| ReFa BEAUTECH DRYER SMART/PRO | センサー制御+ハイドロイオンの美容ドライヤー | 速乾◎ | 温度自動制御で熱ダメージ抑制 | 3〜4万円台 | ★★★★★ |
| Dyson Supersonic | デジタルモーター搭載のハイパワー速乾モデル | 非常に速乾◎ | 温度制御で過度な熱を抑える | 約3万円前後 | ★★★★☆ |
| シャープ IB-WX902(ドレープフロー) | 4つの吹出口「ドレープフロー X4」で超速乾 | 超速乾◎◎ | プラズマクラスター+AI温度制御 | 約3万円台中盤〜 | ★★★★★ |
| KINUJO Hair Dryer | 軽量×速乾をうたう人気モデル | 速乾○ | 低温ドライでツヤ重視 | 2〜3万円台 | ★★★★☆ |
| プロテクトイオンヘアードライヤー(TESCOM系) | プラス&マイナスイオン同時放出で静電気抑制 | 速乾○ | 静電気を抑えてツヤUP | 1万円以下〜1万円台前半 | ★★★★☆(コスパ◎) |
| スピーディーイオンドライヤー(SALONIAほか) | 4千円台前後の大風量エントリーモデル | 速乾○ | 必要十分なマイナスイオン | 約4千円前後 | ★★★☆☆(コスパ重視) |
| モンスター KHD-W910 | 大風量がウリのKoizumi「モンスター」シリーズ上位機 | 速乾◎ | シンプル機能で使いやすい | 1〜2万円台 | ★★★★☆ |
人気モデルの価格をざっくりチェック
主要5モデルの参考価格をざっくり把握しておきたい場合は、下の一覧からEC最安値を確認しておくとイメージが掴みやすいです。
※上記価格は執筆時点の参考です。実際の販売価格は各ショップで必ずご確認ください。
各モデルの特徴とメリット・デメリット
パナソニック ナノケア EH-NA0K/EH-NA0J
特徴
・高浸透ナノイー+ミネラルで、髪内部にうるおいを与えつつ静電気を抑制。
・大風量で、ロングヘアでも速く乾かせるフラグシップモデル。
・UVケア・カラー退色抑制など、美容家電らしい多彩なモードを搭載。
メリット
- 速乾性と美髪ケアをバランス良く両立
- 使い方がシンプルで、家族で共有しやすい
- 売れ筋のため、口コミやレビューが非常に豊富
デメリット
- 本体価格が高め(3万円台〜)
- 折りたたみ不可のモデルは収納にややスペースが必要
こんな人におすすめ
- ロング〜ミディアムヘアで乾かす時間を短縮したい
- カラーやパーマのダメージが気になり、ケア性能も重視したい
- 「高くても間違いない1本」が欲しい
パナソニック ナノケア ULTIMATE EH-NC50
特徴
・高浸透ナノイー第2世代で、水分発生量が従来比最大10倍、髪へのうるおい1.2倍とされる最上位モデル。
・MOIST/STRAIGHT/AIRYなど、髪悩みに合わせたパーソナルメニューを搭載。
・風量は0.8m³/分と控えめな代わりに、きめ細かいケアを重視した設計です。
メリット
- 「とにかく髪のコンディション」を最優先したい人向け
- 仕上がりのしっとり感・まとまり感を徹底的に追求できる
- 多彩なモードで、頭皮ケア〜スキンケアまでカバー
デメリット
- 価格が高め(5〜6万円クラス)
- 風量は控えめなので、超速乾を求める人には不向き
こんな人におすすめ
- ブリーチやハイトーンカラーを繰り返している
- 髪のパサつき・うねりに長年悩まされている
- 多少高くても「髪質改善に投資したい」
パナソニック イオニティ EH-NE7N/EH-NE7M
特徴
- 約1.6m³/分クラスの大風量+静音性で、「1万円以下で十分使える」と評判のシリーズ。
- 低温ケアモードで熱ダメージを抑えながら乾かせる設計。
- 折りたたみでき、収納や旅行にも便利。
メリット
- 1万円以下とは思えない速乾性とケア性能
- シンプル操作で家族全員が使いやすい
- 家電量販店・ECともに取り扱いが多く、買いやすい
デメリット
- 高級機に比べると仕上がりのツヤ感・しっとり感は控えめ
- デザインは実用寄りで、高級感はやや薄め
こんな人におすすめ
- 「とりあえず1万円以下で失敗したくない」人
- 一人暮らし〜ファミリーまで、万人に合う無難な1台が欲しい
- ドライヤーにそこまで予算をかけたくない
ReFa BEAUTECH DRYER SMART / PRO
特徴
- 温度センサーとセンシングプログラムで、頭皮は約50℃以下・毛先は約60℃以下をキープするよう温風と冷風を自動切り替え。
- 「ハイドロイオン」によって髪の水分バランスを整え、しっとりまとまる仕上がりを目指す設計。
- SMARTは約330〜350gの軽量コンパクトボディで、折りたたみ収納も可能。
プロとスマートのざっくり違い
- PRO:重量はあるがしっかりツヤ&まとまり重視
- SMART:軽くて扱いやすく、ナチュラルな質感が得意
メリット
- 「サロン帰りの質感」を自宅で再現しやすい
- 温度管理を自動でやってくれるので、誰でも失敗しにくい
- デザイン性が高く、洗面所に出しっぱなしでも様になる
デメリット
- 価格は3〜4万円台と高級クラス
- PROはやや重めで、腕への負担が気になる人も
こんな人におすすめ
- 美容室でReFaを試して「仕上がりが好き」と感じた人
- 仕上がりの質感(ツヤ・まとまり)を最優先したい
- インテリアとしても映えるドライヤーが欲しい
▶ ReFa DRYER SMART/PRO を公式ショップでチェック(ASPリンク)
Dyson Supersonic
特徴
- 小型デジタルモーター内蔵で、コンパクトながら非常に強い風を送り出せるモデル。
- 温度センサーで風温をコントロールし、過度な熱ダメージを抑える設計。
- multipleアタッチメントで、くせ毛・ストレート・ブローなど幅広く対応。
メリット
- 速乾性はトップクラスで、ロングヘアでも短時間で乾く
- 付属アタッチメントでスタイリング幅が広い
- 「Dyson」というブランド力による満足感も高い
デメリット
- 価格が高め(3万円前後〜)
- 風切り音が苦手な人もいる
- デザインが独特で、好みが分かれる
こんな人におすすめ
- 「とにかく速さ」重視で毎日のドライ時間を短縮したい
- スタイリングもドライヤー1台で完結させたい
- 海外でも使えるマルチ電圧モデルを検討している人
シャープ プラズマクラスタードレープフロードライヤー IB-WX902
特徴
- 毎分約10万回転モーター+4つの吹出口「ドレープフロー X4」で、根元まで広く深く風を届ける独自の速乾方式。
- プラズマクラスターイオンで、髪にうるおいを与えながら静電気を抑制。
- 距離センサーとAIにより、風の温度を自動調整して熱ダメージや過乾燥を防ぐ。
メリット
- 「とにかく早く乾かしたい」人には現行トップクラスの速乾性
- 髪をドレープ状に押し分ける風で、根元からしっかり乾きやすい
- スマホアプリから風の強さ・温度などをカスタマイズできる機能もあり、ガジェット好きにも刺さる仕様
デメリット
- 価格は高級ドライヤー帯(3万円台中盤〜)
- デザインが「ザ・ガジェット」寄りで、シンプルさを好む人は好みが分かれる
こんな人におすすめ
- 朝の支度時間を1分でも短くしたい忙しい会社員
- 髪の多い・太い人、家族全員の髪を一気に乾かしたい家庭
- テクノロジー好きで、AI×アプリ連携の家電が好きな人
KINUJO Hair Dryer
特徴
- 軽量クラス×速乾をうたう人気モデル。
- 低めの温度設定でもしっかり乾きやすい設計で、ツヤ感のある仕上がりが口コミで支持されています。
- ミニマルなデザインで、洗面台に出しっぱなしにしてもインテリアになじみやすいのもポイント。
メリット
- 軽量なので腕が疲れにくく、ロングヘアの人でも扱いやすい
- 高温になりすぎにくく、パサつきが気になる人にも使いやすい
- カラーバリエーションがあり、好みのテイストを選びやすい
デメリット
- 美容室採用品ほどの高機能モデルと比べると、細かな温度・風量モードはやや少なめ
- 2〜3万円台と、コスパモデルに比べると価格はやや高い
こんな人におすすめ
- 「軽くて、おしゃれで、そこそこ速く乾いてくれればOK」という人
- 洗面所の雰囲気にこだわりたい
- 高級機ほどではないが、安すぎるドライヤーは避けたい
プロテクトイオンヘアードライヤー(TESCOM系)
特徴
- マイナスイオンとプラスイオンを同時に放出する「プロテクトイオン」により、静電気を抑制し、髪のツヤをアップさせる設計。
- 1万円以下〜1万円台前半の価格帯ながら、大風量モデルもあり、コスパが高いシリーズとして家電量販店でもよく取り上げられています。
メリット
- 静電気で広がりやすい髪質の人に特に相性が良い
- コスパが高く、「高級機は手が出ないけど髪はいたわりたい」人にちょうどよい
- モデル数が多く、風量重視・軽量重視など好みで選びやすい
デメリット
- 高級機と比べるとデザインや高級感は控えめ
- 機能が多いわけではないので、「とにかく最新機能を全部載せたい」人には物足りないことも
こんな人におすすめ
- 静電気・広がりが気になるが、予算は抑えたい
- イオニティ以外で1万円前後の候補を探したい
- シンプルで壊れにくいドライヤーが欲しい
スピーディーイオンドライヤー(SALONIAなど)
特徴
- 4千円前後で購入できる大風量エントリーモデルの代表格。
- 必要十分なマイナスイオン機能と、シンプルな操作性が魅力。
- カラバリが豊富で、SNS映えするビジュアルも人気です。
メリット
- 「とりあえず安くて速く乾けばOK」というニーズにぴったり
- 軽量で、サブドライヤーや旅行用にも向く
- 価格の割にレビュー数が非常に多く、情報が集めやすい
デメリット
- 高級機のような温度自動制御・高度なケア機能はなし
- 長期的に見た髪のツヤ感・ダメージケアは、ナノケアやReFaに劣る
こんな人におすすめ
- 一人暮らしのスタートで、まずは安い1台が欲しい
- 実家のサブドライヤーとして置いておきたい
- ドライヤーにあまりこだわりがない
モンスター KHD-W910
特徴
- Koizumi「モンスター」シリーズの上位モデルで、大風量を売りにした速乾ドライヤー。
- シンプルなボタン操作で、家族全員が直感的に使える設計。
- ボリュームのある風で、髪を一気に乾かしたい人向けのシリーズです。
メリット
- 量が多い髪・ロングヘアでも乾きやすい
- 特別な操作が必要なく、誰でも使いやすい
- 1〜2万円台で、「大風量×ブランド力」のバランスが良い
デメリット
- 風量が強い分、初めは風圧の強さに驚く人も
- 高級機のようなイオン・温度制御機能は限定的
こんな人におすすめ
- 髪量が多く、普段のドライ時間が長いと感じている
- 家族で1台を共用したい
- 「とにかく風量重視」の人
まとめ:迷ったらこの3台から選ぼう
最後に、タイプ別に「これを選べば失敗しにくい3モデル」をまとめます。
- 美髪も速乾も全部ほしい人
→ パナソニック ナノケア EH-NA0K/EH-NA0J
・大風量+ナノイー+UVケアのバランスが良く、王道の1本。 - 髪のダメージケアを最優先したい人
→ パナソニック ナノケア ULTIMATE EH-NC50
・水分量10倍・うるおい1.2倍の高浸透ナノイー第2世代で、「髪質改善」に投資したい人向け。 - 1万円以下でコスパ重視の人
→ パナソニック イオニティ EH-NE7N または SALONIA スピーディーイオンドライヤー
・「速乾+静音+1万円以下」という条件ならイオニティ、
「とにかく安くてそこそこ速い」ならSALONIAが候補です。
毎日必ず使うドライヤーは、実は“1日の終わりの気分”を左右する家電です。
同じ5分でも、バサバサに乾かすか、ツヤっとまとまるかで鏡を見るたびのテンションが変わります。
今回紹介したモデルはどれも実績のあるものばかりなので、あとは「予算」と「優先したいポイント」を決めてあげれば、あなたにぴったりの1台がきっと見つかります。
「なんとなくの1本」ではなく、「ちゃんと選んだ1本」で、明日のドライ時間を少しだけ楽しみに変えてみませんか?

