美容院代を少しでも抑えたくて「そろそろ自宅でセルフカットしてみようかな」と思っても、バリカンの種類が多すぎて迷ってしまいますよね。この記事では、初心者でも使いやすい選び方のポイントと、パナソニック・フィリップスなど人気メーカーのバリカン10機種を比較しながら、用途別におすすめを紹介します。
- バリカンを選ぶための重要ポイント
- 製品の比較一覧(おすすめ10モデル)
- 各モデルの特徴とメリット・デメリット
- パナソニック|ER-GC11:短髪セルフカットの入門機
- パナソニック|ボウズカッター ER-GS61:ボウズ専用&お風呂で使える
- マクセルイズミ|Cleancut HC-FW222:静音&1〜35mm対応の万能タイプ
- フィリップス|ヘアーカッター 3000シリーズ HC3505/15:コード式で長時間でも安心
- パナソニック|カットモード ER-GF82 / ER-GF42:家族みんな向けの定番ファミリーモデル
- フィリップス|ヘアーカッター 5000シリーズ HC5690/60:キッズモード付き静音ファミリーモデル
- パナソニック|リニアヘアーカッター ER-SC61:プロ寄りのハイパワーモデル
- ブラウン|バリカン HC5330:シンプル操作で長さロックが便利
- テスコム|ヘアーカッター TT690A:ツーブロックのメンテ向き防水モデル
- コイズミ|ヘアカッター KHB-0911:70段階調整&スキ刈りコーム付き
- まとめ:用途から逆算して「最初の1台」を選ぼう
バリカンを選ぶための重要ポイント
1. 刈り高さと調整段階で「できる髪型」が決まる
まずチェックしたいのが、刈り高さの範囲と段階数です。
- パナソニック ER-GC11
→ 約0.5〜12mmの5段階(直刃0.5mm、3/6mm、9/12mmアタッチメント)。ベリーショートや丸刈り向け。 - ボウズカッター ER-GS61
→ 約0.5〜10mmを1mm刻みで調整できるボウズ専用モデル。 - マクセルイズミ HC-FW222
→ ダイヤル式で1〜35mmを連続調整。アタッチメント交換なしでショート〜ミディアムまで対応。 - コイズミ KHB-0911
→ 約0.5mm〜70mmを1mm刻み、70段階で調整可能。
短髪・丸刈り中心なら「0.5〜12mm程度」、
家族全員のカットまで考えるなら「30mm以上・多段階調整」ができるモデルを選ぶと失敗しにくいです。
2. お風呂で使える?防水・水洗い性能
防水性能が高いほど、後片付けがラクで、浴室や洗面所でも使いやすくなります。
- パナソニック ER-GS61
→ IPX7相当の防水設計で、シャンプー中のウェットカットに対応。 - フィリップス 5000シリーズ HC5690/60
→ IPX7防水で本体丸洗い可能。使用後は水で流すだけでOK。 - テスコム TT690A
→ IPX7防水で濡れ髪カット対応。洗髪後の髪でも使える仕様。 - コイズミ KHB-0911
→ 本体・刃・コームまるごと水洗いOK。
掃除が面倒で続かなそう…という人は「本体丸洗い」や「IPX7」を基準に選ぶと後悔しにくいです。
3. 静音性:子どもカットや夜の使用では重要
集合住宅や小さな子どもの散髪では、モーター音の大きさも大事なポイントです。
- マクセルイズミ HC-FW222
→ 作動音約47dBの低騒音設計。 - フィリップス 5000シリーズ HC5690/60
→ 「キッズモード」で音量を抑えた運転が可能。セルフカット用レビューでも静音性が高く評価。
夜に使う/小さい子の髪を切る予定があるなら、公式に「静音」「キッズモード」などがうたわれている機種を優先すると安心です。
4. 電源方式と海外対応
- パナソニック ER-GC11
→ 充電・交流式で、コードレスでもコード接続でも使用可能。 - フィリップス HC3505/15
→ 交流式(電源コード式)。コードをつないで常にフルパワーで使える。 - フィリップス HC5690/60
→ 1時間充電で約90分コードレス使用+コード接続でも使える充電・交流式。 - テスコム TT690A・コイズミ KHB-0911
→ 充電・交流式かつ100〜240V対応で海外利用OK。
自宅だけならどちらでもOKですが、
「作業中に電池切れしたくない」「海外出張にも持っていきたい」なら、充電・交流式&海外対応が便利です。
5. 誰の髪を、どのくらい切るのかをイメージしておく
パナソニックの公式ガイドでも、「ボウズ」「家族で使う」「こだわりカット」など、用途別にシリーズが整理されています。
- 丸刈り・ベリーショート中心
→ ER-GC11・ER-GS61など短髪特化。 - 家族みんなのヘアカット
→ カットモード ER-GF82 / ER-GF42、フィリップス 3000・5000シリーズなどファミリー向け。 - 切れ味・パワー重視の本格派
→ リニアモーター搭載のER-SC61。
製品の比較一覧(おすすめ10モデル)
| 製品名 | メーカー | 刈り高さの目安 | 防水・水洗い | 特徴ひと言 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|---|
| パナソニック ER-GC11 | パナソニック | 約0.5〜12mm/5段階調整 | 刃・本体水洗い可(充電・交流式) | コンパクトでベリーショート向け入門機 | ★★★★☆ |
| ボウズカッター ER-GS61 | パナソニック | 約0.5〜10mm/1mm刻み | IPX7防水・お風呂使用OK | ボウズ専用で後片付けがラク | ★★★★☆ |
| Cleancut HC-FW222 | マクセルイズミ | 1〜35mm/ダイヤル式 | 刃・本体水洗い対応 | 低騒音47dBの静音モデル | ★★★★☆ |
| ヘアーカッター 3000 HC3505/15 | フィリップス | 0.5〜23mm/12段階(2mm刻み) | 刃・コーム水洗い可(本体は簡易防滴) | コード式でパワー安定、家族向け | ★★★★☆ |
| カットモード ER-GF82 / ER-GF42 | パナソニック | GF42:〜12mm/GF82:〜70mmクラス | 本体丸洗い&ウォータースルー洗浄 | 多彩なアタッチメントでファミリー向け定番 | ★★★★★ |
| ヘアーカッター 5000 HC5690/60 | フィリップス | 約3〜28mm/1mm刻み(複数コーム) | IPX7防水・本体丸洗い | 静かな「キッズモード」搭載のファミリー機 | ★★★★★ |
| リニアヘアーカッター ER-SC61 | パナソニック | 0.5mm〜多段階(ダイヤル調整) | お風呂使用OK・ウォータースルー洗浄 | リニアモーター搭載のプロ寄り高性能機 | ★★★★★ |
| ブラウン HC5330 | ブラウン | 3〜35mm/17段階 | 刃・コーム水洗い可 | シンプル操作で長さロックが便利 | ★★★★☆ |
| テスコム TT690A | テスコム | ツーブロック向けショート中心(コーム調整) | IPX7防水・本体水洗い | ツーブロックのメンテに強い防水モデル | ★★★★☆ |
| コイズミ KHB-0911 | コイズミ | 約0.5〜70mm/70段階 | 本体・刃・コーム水洗いOK | 1台でショート〜ミディアムまで細かく調整 | ★★★★☆ |
各モデルの特徴とメリット・デメリット
パナソニック|ER-GC11:短髪セルフカットの入門機
特徴
- 約0.5〜12mmの5段階で刈り高さ調整ができるコンパクトモデル。
- 切れ味の良い45°鋭角刃とスキ刈りアタッチメントで、自然な仕上がりに。
- 軽量&コンパクトボディで、耳まわりなど細かい部分も当てやすい。
メリット
- 丸刈り〜ベリーショートのセルフカットがしやすい設計。
- 充電・交流式で、電池残量を気にせず使える。
- 価格帯も比較的手頃で、「まず1台試したい」人に向く。
デメリット
- 12mm以上の長さには対応しないため、家族全員のヘアカット用途には少し物足りない。
- アタッチメント数が少なく、スタイルバリエーションはシンプル。
こんな人におすすめ
- ベリーショート・丸刈りを定期的にキープしたい人。
- 初めてのセルフカット用に、手頃で扱いやすい1台を探している人。
パナソニック|ボウズカッター ER-GS61:ボウズ専用&お風呂で使える
特徴
- 約0.5〜10mmを1mm刻みで調整できるボウズヘア専用モデル。
- IPX7相当の防水設計で、お風呂場でシャンプーしながらカット可能。
メリット
- ボウズ〜ベリーショートに特化しているため、迷わず使える。
- お風呂で使えるので、飛び散った毛の掃除がラク。
- 1mm単位で細かく長さを調整できるので、好みのボウズスタイルを作りやすい。
デメリット
- 長めのスタイルには対応しておらず、家族みんなで共有するには物足りない。
- ボウズ以外の用途では、他モデルの方が汎用的。
こんな人におすすめ
- 常にボウズスタイルで、2〜3週間ごとに自宅でメンテナンスしたい人。
- 浴室でサッと短時間で済ませたい人。
マクセルイズミ|Cleancut HC-FW222:静音&1〜35mm対応の万能タイプ
特徴
- 1〜35mmの刈り高さをダイヤル式で調整可能。アタッチメント交換不要。
- 約47dBの低騒音設計で、作動音を抑えたモデル。
メリット
- 静音性が高く、集合住宅や夜間の使用でも安心感がある。
- 1〜35mmと幅広く対応するため、ショート〜ミディアムまで家族で使いやすい。
- ダイヤルで長さを変えられるので、途中でアタッチメントを付け替える手間が少ない。
デメリット
- 最短1mmなので、0.5mmの丸刈り・極短スタイルには向きにくい。
- パナソニックやフィリップスほどアクセサリー類は豊富でない。
こんな人におすすめ
- 静かなバリカンを探している人。
- 家族みんなのショート〜ミディアムヘアを1台でカバーしたい人。
フィリップス|ヘアーカッター 3000シリーズ HC3505/15:コード式で長時間でも安心
特徴
- 1〜23mmを2mm刻み12段階で調整可能。コームを外すと0.5mmトリミングも可能。
- 「ヘアーストリームテクノロジー」で髪詰まりを防ぎ、スムーズなカットが可能。
- デュアルカットテクノロジー&自動研磨ステンレス刃で切れ味が長持ち。
メリット
- 交流式(コード式)なので、電池残量を気にせず長時間のカットでも安心。
- 刃・コームは水洗いでき、オイル差し不要でメンテナンスが簡単。
- 家族で順番にカットするときにも安定したパワーで使える。
デメリット
- コードがある分、浴室など水場での使用には不向き。
- 完全コードレスにこだわる人にはやや使い勝手が落ちる。
こんな人におすすめ
- 充電切れのストレスを避けたい人。
- 決まった場所(洗面所・脱衣所など)で腰を据えてカットしたい人。
パナソニック|カットモード ER-GF82 / ER-GF42:家族みんな向けの定番ファミリーモデル
特徴
- 基本機能は共通で、耳まわり&ナチュラルアタッチメントやスキ刈りアタッチメントなど、多彩なアタッチメントが付属。
- ER-GF42は最大12mm程度の短めスタイル向け、ER-GF82は最大70mmまで対応し、長めのスタイルにも対応。
- ウォータースルー洗浄対応で、刃を外さず毛クズを洗い流せる。
メリット
- 子どもから大人まで、家族全員のカットに対応できるアタッチメント構成。
- 耳まわりやもみあげの処理がしやすく、失敗しにくい設計。
- GF82はテクニックBOOKや収納ケースも付属し、初めてのファミリーカットにも優しい。
デメリット
- アタッチメント数が多く、最初は使い分けに慣れが必要。
- 丸刈り・ボウズだけなら、ER-GC11やER-GS61の方がシンプルで扱いやすい。
こんな人におすすめ
- 自宅で家族全員の髪をまとめてカットしたい人。
- 長めにそろえたい・軽くすきたいなど、スタイルの幅を持たせたい人。
フィリップス|ヘアーカッター 5000シリーズ HC5690/60:キッズモード付き静音ファミリーモデル
特徴
- ヘアースムーズテクノロジーで髪詰まりを抑え、従来品の約2倍スムーズにカット。
- 3〜28mmを1mm刻みで調整できるアタッチメントが付属。
- IPX7防水で本体丸洗いOK。1時間充電で約90分のコードレス使用が可能。
- 「キッズモード」で静音性を高めた運転が可能。
メリット
- 音が静かで、子どもの散髪でも嫌がられにくい。
- コードレス・コード両対応で、バッテリー残量を気にせず使える。
- 丸洗い&オイル不要で、手入れが簡単。
デメリット
- 3mm未満の極短スタイルには向きにくい。
- アタッチメントや付属品が多く、保管スペースを取る。
こんな人におすすめ
- 集合住宅で音を抑えつつセルフカットしたい人。
- 子どもの散髪と大人のショートスタイルを1台でこなしたい家庭。
パナソニック|リニアヘアーカッター ER-SC61:プロ寄りのハイパワーモデル
特徴
- プロバリカンと同じリニアモーターを搭載し、約9,800ストローク/分でパワーを一定にキープ。
- 日本製45°鋭角刃+カーボンコーティングで、滑らかな切れ味と耐久性を両立。
- お風呂使用OK、防水設計&ウォータースルー洗浄対応。
- 約1時間充電で最大90分使用、1分クイックチャージにも対応。
メリット
- 髪の量が多くてもパワーが落ちにくく、最後までスムーズに刈れる。
- ダイヤルで刈り高さを調整でき、掃除後も設定を簡単に再現できる。
- プロ仕様寄りの切れ味で、フェードカットなどこだわりのスタイルにも挑戦しやすい。
デメリット
- 価格帯は他の家庭用モデルより高め。
- 初心者にはややオーバースペックに感じる可能性も。
こんな人におすすめ
- 髪の量が多く、パワー不足のバリカンにストレスを感じたことがある人。
- セルフカットでも仕上がりにとことんこだわりたい人。
ブラウン|バリカン HC5330:シンプル操作で長さロックが便利
特徴
- 17段階の長さ調整が可能(ショート用コーム3〜24mm、ロング用14〜35mm)。
- 一回のフル充電で約50分使用できるコードレスモデル。
- 長さロックシステムで、前回と同じ長さ設定を簡単に再現。
メリット
- 操作がシンプルで、「前回と同じ長さにしたい」というニーズに応えやすい。
- ショート〜ミディアムヘアのセルフカットにちょうど良い長さレンジ。
デメリット
- 0.5mmの丸刈りには対応していない。
- 公式機能はシンプルで、アタッチメントや付属品のバリエーションは少なめ。
こんな人におすすめ
- いつも同じ長さで整えたいショート〜ミディアム派。
- シンプルさ・耐久性重視で、ブラウンブランドを好む人。
テスコム|ヘアーカッター TT690A:ツーブロックのメンテ向き防水モデル
特徴
- 刃幅を短くした専用刃で、耳まわりなど細かい部分もカットしやすい設計。
- ツーブロックのカットラインを作りやすいショートコームを採用。
- IPX7防水で濡れ髪カットOK、本体丸洗い&イージークリーン機能も搭載。
- 充電・交流両用&海外利用OK。
メリット
- 伸びてきたツーブロック部分のメンテナンスに特化した作り。
- お風呂場や洗面所でサッと使って、そのまま丸洗いできる。
- 海外出張・旅行先でも普段と同じ感覚で使える。
デメリット
- 刈り高さレンジはショート中心で、長めのスタイルには不向き。
- ファミリー全員の長さに細かく合わせるなら、他モデルの方が汎用性は高い。
こんな人におすすめ
- ツーブロックの刈り上げ部分だけを定期的に整えたい人。
- 出張や旅行が多く、海外でも使える防水バリカンを探している人。
コイズミ|ヘアカッター KHB-0911:70段階調整&スキ刈りコーム付き
特徴
- 仕上がり長さ約0.5mm、1〜70mmを1mm刻みで調整できる70段階ダイヤル。
- 2つのコームでショート〜ミディアムスタイルまで対応。
- 2段階スキ刈りコームで、刃に触れる毛量を約1/2・約1/5に調整可能。
- 充電・交流式+海外対応、IPX7相当の防水で本体まるごと水洗いOK。
メリット
- 0.5mm〜70mmまで1台でカバーできるので、家族全員のスタイルに柔軟に対応。
- スキ刈りコームで量感調整もしやすく、「切りすぎた」失敗を防ぎやすい。
- 海外対応&水洗いOKで、日常でも旅行でも使いやすい。
デメリット
- 機能が多く、初心者にはやや設定が複雑に感じる可能性。
- デザイン・質感は実用重視で、プレミアム感は控えめ。
こんな人におすすめ
- 一台でショートから長めスタイル、量感調整まで幅広くこなしたい人。
- 家族全員のヘアカットを自宅で済ませたい家庭。
まとめ:用途から逆算して「最初の1台」を選ぼう
最後に、用途別のおすすめを整理します。
- 丸刈り・ベリーショート中心で、手軽に始めたい
→ パナソニック ER-GC11(入門向け)/ボウズ専用なら ER-GS61。 - 家族みんなのヘアカットを1台でこなしたい
→ パナソニック カットモード ER-GF82 / ER-GF42、静音重視ならフィリップス HC5690/60。 - 子どもカットや集合住宅での静音性を重視したい
→ マクセルイズミ HC-FW222/フィリップス HC5690/60(キッズモード)。 - パワーと切れ味最優先、本格派セルフカットに挑戦したい
→ パナソニック ER-SC61。 - ツーブロック維持や細かい部分を整えたい
→ テスコム TT690A/調整幅を広く取りたいならコイズミ KHB-0911。
このあたりを基準に、まずは「誰の髪を、どこまで自宅で切りたいのか」をイメージしてからモデルを選べば、自分にぴったりのバリカンを見つけやすくなります。あとは気になる機種を商品ページでチェックして、生活スタイルに合う1台を迎えてみてください。
今日選んだ1台が、「自宅で気楽に整える」新しいスタンダードになればうれしいです。
