「自宅のノートPCだけだと画面が狭い」「出張先でもデュアルモニター環境が欲しい…」
そんな悩みを一気に解決してくれるのがモバイルモニターです。結論から言うと、「サイズ・重さ・端子・タッチの要不要」を決めてから選ぶと失敗しません。 この記事では、人気7機種を比較しつつ、20〜40代会社員向けに最適な1台を分かりやすく紹介します。
モバイルモニターを選ぶための重要ポイント
用途と接続機器をはっきりさせる
まずは「何に使うか」を整理すると、選ぶべきスペックが明確になります。
海外レビューや国内メーカーの解説でも、用途に応じた選び方(仕事用・ゲーム用・クリエイティブ用)を意識することが重要とされています。
- 仕事用(Office・Web・メールなど)
→ フルHD解像度・十分な明るさ・USB-C給電対応があればOK。 - プレゼン・営業先での提案
→ 軽量・薄型・スタンド付きモデルが便利。 - ペン入力や図解・ホワイトボード代わり
→ タッチ対応・ペン対応モデル(ThinkVision M14t Gen 2 / LCD-CF161XDB-MTなど)が有利。 - 画像・動画編集など色にこだわる用途
→ 100% sRGBカバーなど色域に配慮したモデル(ThinkVision M14t Gen 2、VisionOwlなど)がおすすめ。
画面サイズと解像度
今回取り上げるモデルは 14〜15.6インチ/フルHD〜2.2K が中心です。
- 15.6インチ・フルHD(1920×1080)
- LUCA DP-DF163S-B、JN-MD-IPS1565FHDR、ZenScreen MB16AH-J、cocopar ZS-156、LCD-CF161XDB-MT-AG など。
- 一般的なノートPCと同等で、マルチタスクに十分な広さ。
- 14インチ・2.2K(2240×1400/16:10)
- ThinkVision M14t Gen 2。
- 若干縦方向が広く、資料やコードの閲覧が快適。
- 14インチ・WUXGA(1920×1200/16:10)
- VisionOwl 14インチモバイルモニター。
解像度は高いほど情報量は増えますが、フルHD以上あればビジネス用途には十分です。文字の見やすさとスケーリングも考えると、14〜15.6インチ+フルHD〜2.2Kの組み合わせがバランス良好です。
重量&持ち運びやすさ
毎日の通勤カバンに入れるか、出張時だけ持ち出すかで「許容できる重さ」が変わります。
- 約540g:VisionOwl 14インチ(超軽量クラス)
- 約640〜720g:cocopar ZS-156、LUCA DP-DF163S-B など
- 約800g前後:JN-MD-IPS1565FHDR、LCD-CF161XDB-MT-AG など
- 約700g:ThinkVision M14t Gen 2
毎日持ち歩くなら700g未満、たまに持ち出す程度なら800g台でもOK、という感覚で選ぶとイメージしやすいです。
接続端子と給電
テレワーク向けのポータブルモニターでは、USB Type-C(DisplayPort Alt Mode)対応かどうかが重要です。
- USB Type-C 1本で「映像+給電+タッチ」をまとめられるモデル
- ThinkVision M14t Gen 2、LCD-CF161XDB-MT-AG など。
- USB Type-C+HDMI(mini/micro)両対応モデル
- LUCA DP-DF163S-B、JN-MD-IPS1565FHDR、ZenScreen MB16AH-J、cocopar、VisionOwl など。
ノートPC側に 「映像出力対応のUSB-C」ポートがあるかどうか も必ず確認しておきましょう。
タッチ・ペン対応/色再現性
- タッチ&ペン入力重視
- ThinkVision M14t Gen 2:10点マルチタッチ+4096段階の筆圧ペン対応。
- LCD-CF161XDB-MT-AG:静電容量式10点マルチタッチ+ガラス製保護フィルター。
- 色再現性重視
- ThinkVision M14t Gen 2:100% sRGBカバー。
- VisionOwl 14インチ:100% sRGB広色域。
製品の比較一覧(おすすめ度つき)
モバイルモニター7機種 比較表
| 製品名 | 画面サイズ/解像度 | 特長 | 重量の目安 | 主な端子 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|---|
| アイリスオーヤマ LUCA DP-DF163S-B | 15.6型/フルHD 1920×1080 | 250cd/m²・ノングレア・USB-C×2+Mini HDMI、1W+1Wスピーカー付き | 約670g | USB-C×2、Mini HDMI、ヘッドホン端子 | ★★★★☆ |
| JAPANNEXT JN-MD-IPS1565FHDR | 15.6型/フルHD | IPS+HDR対応、約800g・厚さ12mm、USB-C+miniHDMI、フリッカーフリー+ブルーライト軽減 | 約800g | USB-C×2(うち1つは電源用)、miniHDMI | ★★★★☆ |
| ASUS ZenScreen MB16AH-J | 15.6型/フルHD | IPS・薄さ約9mm・約730g、USB-C+micro HDMI、縦横自動回転機能 | 約730g | USB-C、micro HDMI | ★★★★☆ |
| Lenovo ThinkVision M14t Gen 2 | 14型/2.2K 2240×1400(16:10) | 10点タッチ+スタイラス付属、100% sRGB、300cd/m²、約0.7kg | 約700g | USB-C×2(DP1.2+PD) | ★★★★★ |
| cocopar モバイルモニター(ZS-156) | 15.6型/フルHD | IPSノングレア、ベゼルレス(上左右約5mm)、最薄部約5mm・重量約640gクラス、Type-C×2+HDMI+イヤホン端子で汎用性が高い | 約640g(カバー含め約980g前後のレビュー多数) | USB-C×2、HDMI、3.5mmオーディオ | ★★★★☆ |
| I-O DATA LCD-CF161XDB-MT-AG | 15.6型/フルHD | 10点マルチタッチ、最薄部約6mm、約880g、スタンド一体型、抗菌・ブルーライト軽減機能 | 約880g | USB-C×2、miniHDMI、スピーカー | ★★★★★ |
| VisionOwl モバイルモニター 14インチ | 14型/WUXGA 1920×1200(16:10) | 約540gと超軽量、400nit、100% sRGB、スリムベゼル&自立スタンド付き | 約540g | USB-C、miniHDMI など | ★★★★★ |
※価格は時期・ショップによって変動するため、購入前にAmazon・楽天・メーカー公式サイトなどで最新価格を必ず確認してください。
各モデルの特徴とメリット・デメリット
アイリスオーヤマ LUCA DP-DF163S-B
特徴
- 15.6インチ、フルHD(1920×1080)・ノングレアパネル。
- 最大輝度250cd/m²、視野角170°/170°、コントラスト800:1。
- USB Type-C×2+Mini HDMI×1、オーディオアウト端子、1W+1Wスピーカー内蔵。
- 本体約670g(カバー無し)と比較的軽量。
メリット
- USB-C 1本で給電+映像出力が可能(対応PCであればAC不要)。
- スタンドカバー付属で、ノートPC横に立てて使いやすい。
- 必要十分な基本スペックで、価格帯も比較的お手頃なことが多い。
デメリット
- HDRやタッチなどの付加機能は無し。
- 生産終了となっており、在庫は流通在庫のみ(価格が変動しやすい)。
こんな人におすすめ
- 出張時にも持ち運びたいが、タッチやペン入力までは不要な方。
- 「まずはシンプルな15.6インチFHDモニターを安く導入したい」というテレワーク初心者。
JAPANNEXT JN-MD-IPS1565FHDR
特徴
- 15.6インチIPSパネル、フルHD解像度(1920×1080)、HDR対応。
- 約800g・厚さ12mmの薄型軽量ボディ。
- USB Type-C×2(うち1つは電源専用)+miniHDMI×1。
- フリッカーフリー+ブルーライト軽減モード搭載、1W×2スピーカー内蔵。
メリット
- HDR対応で、映像やゲームもコントラスト豊かに楽しめる。
- USB-Cケーブル1本でPCと接続できるため、配線がシンプル。
- フリッカーフリーとブルーライト軽減で長時間作業時の目の負担を軽減。
デメリット
- タッチ・ペン入力には非対応。
- 約800gと、今回のラインナップの中では軽量寄りだが最軽量ではない。
こんな人におすすめ
- 「仕事用+ときどきゲーム・動画鑑賞」に1台で対応したい人。
- HDR対応のモバイルモニターを試してみたい人。
ASUS ZenScreen MB16AH-J
特徴
- 15.6インチIPSパネル、フルHD解像度。
- USB Type-C&micro HDMI両対応で、PC・ゲーム機・カメラなど多様な機器と接続可能。
- 厚さ約9mm・重さ約730gの薄型軽量設計。
- 自動回転機能で縦置き・横置きどちらにも対応。
メリット
- 自動回転に対応しているため、縦長資料やWebページ閲覧にも便利。
- 特にASUS製ノートPCとの相性も良く、セットで使うユーザーも多い。
- ノートPCだけでなく、Nintendo SwitchやPS4/PS5などゲーム機用サブディスプレイとしても使いやすい。
デメリット
- タッチには非対応。
- 2.2Kや高色域モデルと比べると、画質は“標準的なビジネス向け”レベル。
こんな人におすすめ
- 「PCでもゲームでも使える1台」が欲しいライトユーザー。
- 横だけでなく縦画面でも資料を見たいコンサル・ライター・エンジニア。
Lenovo ThinkVision M14t Gen 2
特徴
- 14インチIPS・2.2K(2240×1400)・16:10・100% sRGB。
- 最大300cd/m²(パネル)、1500:1コントラスト比、178°視野角。
- 10点マルチタッチ+4,096段階筆圧ペン対応。
- 約0.7kg、USB-C×2(DP1.2+PD 2.0 最大65W)、自然なローブルーライト機能。
- 海外レビューでは「ビジネス向けポータブルモニターの代表格」として高評価。
メリット
- 16:10かつ高解像度で、縦方向に情報量が多く、Officeやブラウザ、コード表示に最適。
- タッチ+ペンで、資料への手書きコメントや簡易ホワイトボードとしても活躍。
- 100% sRGBで色再現性も高く、写真編集やデザインの「サブ確認」用にも使える。
デメリット
- 価格はフルHDモデルより高め。
- 14インチのため、15.6インチよりは表示領域が少し狭く感じる人もいる。
こんな人におすすめ
- 出張・リモートワークが多いコンサル・エンジニア・クリエイター。
- 「サブディスプレイ兼、手書きノート・ホワイトボード」として使い倒したい人。
cocopar モバイルモニター(ZS-156)
特徴
- 15.6インチ・フルHD(1920×1080)のIPSノングレアパネルを採用したモバイルモニター。
- 上左右ベゼル約5mmの狭額縁デザインで、画面占有率は約88〜90%と非常に高く、スタイリッシュな見た目が特徴です。
- 本体重量は約640〜650gと軽量で、カバー込みでも1kg未満クラス。通勤バッグにも入れやすいサイズ感です。
- 左側にUSB-C×2+HDMI×1、右側にイヤホンジャック・メニューボタン・電源ボタンを備え、PC・ゲーム機・スマホなど幅広い機器と接続可能。
メリット
- USB-C 1本で映像出力+給電に対応するため(対応PCの場合)、配線がシンプルでデスク周りがすっきりする。
- ノングレアIPSで映り込みを抑えつつ視野角も広く、ビジネス用途の資料閲覧やテキスト作業に向いている。
- マグネット式カバーがスタンドも兼ねるため、別途スタンドを用意しなくてもすぐに設置できる。
- ベゼルレス&薄型デザインで見た目の満足度が高く、「他社の同等スペックより多少高くても選ばれている」といったレビューもある人気モデル。
デメリット
- タッチパネル非対応のため、ペン入力や指での操作を前提とする用途には向かない。
- 大手メーカーに比べるとサポート情報は少なめで、初めての人は不安を感じる場合もある(※ただし日本語マニュアルやサポート窓口は用意されている)
こんな人におすすめ
- 「1万円台〜2万円前後の予算で、見た目もスペックもバランスが良いモバイルモニターが欲しい」20〜30代会社員。
- 自宅・カフェ・コワーキングスペースなど、場所を問わずデュアルディスプレイ環境を作りたいリモートワーカー。
- PCだけでなく、Nintendo Switchなどのゲーム機やスマホも繋いで楽しみたいライトユーザー。

私は少し古いモデルを使用しています。
顧客先で作業するときに使用しています。
凄い良い!というわけではないですが、仕事するなら十分だと思います。
I-O DATA LCD-CF161XDB-MT-AG
特徴
- 15.6型フルHDモバイルディスプレイ、10点マルチタッチ対応。
- 最薄部約6mm・重さ約880g、スタンド一体型で収納ケースも付属。
- 静電容量方式タッチパネル+ガラス製保護フィルター(表面硬度7H)。
- USB Type-C×2(映像・給電・タッチをケーブル1本で)、miniHDMIも搭載。
- ADSパネルで上下左右170°の広視野角、ブルーライト低減「ブルーリダクション2」。
- AGモデルは光触媒コーティングによる抗菌仕様。
メリット
- スタンド一体型で設置が簡単、収納ケース付きで持ち運びやすい。
- 抗菌コーティングで、オフィス共有スペースや受付などでも安心して使える。
- 「ノートPC+タッチ対応セカンドディスプレイ」で、簡易ペンタブ・サイン端末のような使い方も可能。
デメリット
- 重量はやや重め(約880g)で、毎日持ち歩くなら多少ずっしり感じる可能性。
- 価格もタッチ非対応モデルより高め。
こんな人におすすめ
- タッチ操作でのプレゼン・資料説明が多い営業職。
- オフィスや店舗の受付・サイネージ用途と兼用したい法人ユーザー。
VisionOwl モバイルモニター 14インチ
特徴
- 14インチ・WUXGA 1920×1200(16:10)、非光沢IPS。
- 本体重量約540gと非常に軽量。
- 輝度400nit、100% sRGB広色域、スリムベゼル。
- USB-C/miniHDMI対応、自立スタンド・収納ケース付き。
メリット
- 14インチ・540gという軽さで、毎日バッグに入れても負担が少ない。
- 400nitと明るめで、明るいオフィスやカフェでも見やすい。
- 100% sRGBで、色味を重視した資料作成や簡単な画像編集にも向く。
デメリット
- メーカーとしては大手ではないため、レビューや長期運用例は大手より少ない。
- タッチ非対応のため、手書きやサイン用途には不向き。
こんな人におすすめ
- ほぼ毎日モバイルモニターを持ち歩くノマドワーカー・営業職。
- 「軽さ&色域」のバランスを重視するノートPCユーザー。
まとめ:あなたに合うモバイルモニターはどれ?
最後に、タイプ別におすすめを整理します。
- 出張やカフェ作業が多い・とにかく軽さ重視
- VisionOwl モバイルモニター 14インチ(約540g)
- タッチ&ペンで仕事の幅を広げたい(サイン・図解・ホワイトボード代わり)
- Lenovo ThinkVision M14t Gen 2
- I-O DATA LCD-CF161XDB-MT-AG
- 予算控えめで、シンプルにサブディスプレイが欲しい
- cocopar 15.6インチ(ZS-156)
- LUCA DP-DF163S-B(在庫があるうちに)
- ゲーム・映像もそこそこ楽しみたい
- JN-MD-IPS1565FHDR(HDR対応)
- ASUS ZenScreen MB16AH-J(ゲーム機とも接続しやすい)
- 色域・画質も妥協したくないビジネスユーザー・クリエイター
- ThinkVision M14t Gen 2(2.2K+100% sRGB)
- VisionOwl 14インチ(100% sRGB+400nit)
どのモバイルモニターを選ぶかは、スペックよりも「あなたの働き方」との相性がいちばん大切です。この記事が、いつものノートPC環境を一歩アップデートして、「どこでも自分の“定位置”で仕事ができる」きっかけになればうれしいです。
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